らくもり
ご高齢の方の安否確認を支援する見守りサービス
進行は速いけれど、確認すべきところは丁寧に確認してくれる。その両方があることに、とても助けられています。
Client
株式会社R65
ご担当者:山本 遼 様
R65不動産は、65歳以上の方が年齢を理由に住まい探しを諦めなくていい社会を目指し、高齢者向けの賃貸住宅支援を行っています。
高齢者が入居可能な物件を扱う不動産仲介やポータルサイトを運営するほか、
電力データを活用して生活状況の変化を捉える見守りサービス「らくもり」を提供。
見守りという仕組みを整えることで、高齢者が入居できる物件を増やし、その先の住まい探しにつなげています。
R65あんしん見守りパックのサービスはこちらからご確認いただけます!
事業の根幹となる「らくもり」を、半年で引き継ぐ必要があった
ーご依頼前、どのような課題を抱えていましたか?
一番困っていたのは、今回が事業承継だったという点です。
事業の全貌が見えていない中で、しかもスケジュール的にもかなり切羽詰まった状態で進めていかなければならず、そこがとにかく不安でした。
実際にどれくらいの金額がかかるのかも分からないままのスタートだったので、予算も含めて「明らかになっていることが何もない」という状態が、一番大変でした。
業務のどこか一部分に困っていたというよりも、この事業をどう引き継ぐのか、そして技術的に本当に実現できるのかということ自体が大きな課題でした。
そもそも事業承継を考えるきっかけになったのは、前運営企業から「主幹事業に集中したい」というお話をいただいたことです。
なぜ引き継ぐことを決めたのかというと、正直なところ、「らくもり」をやらないという判断をしていたら、R65不動産という事業自体をやめていた可能性もかなりあったからです。
それくらい、いまの私たちの事業にとって「見守り」と「らくもり」は重要な位置にあります。
私たちはこれまで、65歳以上の方が部屋を借りられるようにすることに取り組んできました。
自社の事業としては、不動産仲介とポータルサイトという2つがあります。
ただ、高齢者の方が入居できる物件を集めること自体、管理会社さんにとっては簡単ではありません。
そこで「見守り」という小さなステップを間に挟むことで、高齢者の方を受け入れやすくなり、その先のポータルサイトにもつながっていく。
この導線が、私たちの事業にとってすごく重要なんです。
私たちが「見守り」にこだわる背景には、この事業を始めた原点があります。
最初のきっかけは、私が不動産会社に勤めていたときに、高齢者の方が住まいをなかなか見つけられないという現実を目の当たりにしたことでした。
一方で、自分の祖母は元気に暮らしていて、「高齢だから」というだけで住まいの選択肢が狭まってしまうことに疑問を感じており、事業を続けていく中で、「自分でこの問題を解決したい」という気持ちはどんどん強くなっていきました。
ようやく、この問題を解決できるところまで持っていけるのではないかと思っていた矢先に「らくもりをやめる」というお話をいただいたので、正直ショックでした。
ただ同時に、「自分たちだったら、この事業を引き継いで続けていけるのか。それを一度検証してみたい」という気持ちもありました。
システム担当者がいない中で、本当に自分たちで運営できるのか
ー事業承継に向けて、当時はどのような状況だったのでしょうか?
昨年3月に前運営企業から事業終了のご連絡をいただき、そこから9月の事業承継までという明確な期限がありました。
そのため、「間に合わせるしかない」という状況でした。
承継するかどうかを前運営企業に報告するタイミングも何度か設けられていたので、その都度マイルストーンを置き、一つひとつ突破していく必要がありました。
事業側は5名体制でしたが、システムや技術面を理解しているメンバーが社内にいるわけではなく、事業を引き継ぐためにどれくらいの費用が必要になるのかも見えていませんでした。
もし「らくもり」をやめることになれば、見守りからポータルサイトへとつながる導線そのものが崩れてしまいます。
そうなると、R65不動産という事業自体をやめていた可能性もありました。
また、見守りの仕組みがなくなることで、管理会社さんに高齢者の方が入居できる物件を集めていただくことも、より難しくなります。
それくらい「らくもり」は、私たちの事業を支える重要な役割を担っていました。
ークリーヴァを知った経緯と、依頼先を検討した際のポイントを教えてください。
クリーヴァさんを知ったきっかけは、前運営企業からのご紹介です。
まずクリーヴァさんにお会いし、その後他社などにもお話を伺いながら、そもそもこの事業承継を技術的に実現できるのかを判断していきました。
他社についても検討はしていましたが、要件がある程度見えてきた段階で、現在のシステムを引き継がずにゼロベースで新しく開発するのは現実的ではないと感じるようになりました。
比較するうえで重視していたのは、一貫して「技術的な基盤をきちんと引き継げるか」「その後も継続して運用できる体制をつくれるか」という点でした。
単にシステムを開発できる会社を探していたのではなく、限られた期間の中で事業を安全に承継し、その後も継続して運営していけるパートナーかどうかを見ていました。
要望をそのまま作るのではなく、業務を理解したうえで提案してくれる
ークリーヴァを選んだ決め手と、他社との違いを教えてください。
決め手は、スピード感と、業務効率化・コスト削減まで含めた提案力です。
大きくは2つあって、1つ目はお人柄でした。
最初にお伺いした際、代表と営業担当者から「できますよ」と言ってくださって、「この人たちであればお願いできそうだ」と思えました。
現在はエンジニアの方にもご対応いただいていますが、こちらが求めていた以上の、120%の答えを返してくださると感じています。
2つ目は、ロジカルに説明していただけたことです。
なぜクリーヴァさんにお願いすればうまくいくのか、私たちが抱えている不安をどう解消できるのかについて、代表がこれまで開発されてきた背景や、その判断に至った理由まで含めて説明していただけました。そのため、理屈の面でも納得してお願いすることができました。
ただ、当時は私自身の事業に対する解像度もまだ粗い状態でした。そうした中で、ロジカルな説明を理解できるところまで丁寧に伴走してくださったのは、やはり皆さんのお人柄による部分も大きかったと思います。
また、他社との大きな違いとして感じたのが、こちらの要望を汲み取り、仕様に落とし込むまでのスピードです。
他社とのやり取りでは、確認の往復が多くなることもありましたが、クリーヴァさんの場合は、私たちの要望を理解したうえで「こういうことですよね」と整理し、具体的な形にしていただけました。
さらに、単に要望通りに開発するだけではなく、「こうすればもっと業務がすっきりしますよ」「この方法なら、もっと簡易に、コストを抑えて代替できますよ」といった、業務効率化やコスト削減の提案もいただけました。
これは開発当初だけではなく、現在も続いています。エンジニアの方から「ここを見直せば、サーバー代をさらに削減できるのではないか」といった提案をいただくこともあります。
私たち自身、分からないことが多い中で進めていましたが、必要な部分はその都度「これはこういうことです」と確認しながら進めていただけました。
進行は速いけれど、確認すべきところは丁寧に確認してくれる。その両方があることに、とても助けられています。
ー社内で稟議・意思決定する際、どの点をご評価いただきましたか?
事業承継元の企業に対して、私たちが本当に事業を引き継げるのか、そしてお客様にご迷惑をおかけせずに運営していけるのかをプレゼンする場がありました。
その際、クリーヴァさんに開発実績・運用実績があったことで、非常に説明しやすかったです。
事業承継元の企業に対して、私たちが引き継ぐことの実現可能性や、その後も持続的に運営していけることをお話しするうえで、大きな不安なく説明することができました。
ー弊社とプロジェクトを進めていく中で、体制やコミュニケーション面で印象に残っていることはありますか?
まず印象に残っているのは、キックオフをきちんと設けてくださったことです。
システム会社さんとは、こうした形で交流する機会はあまりないイメージだったので、「飲み会もされるんだ」と少し驚きました(笑)
ちょうど運用を始めるかどうかというタイミングで、直接ご挨拶をして「これから一緒にやっていきましょう」と言えたのは、とても良かったと思います。
実際に一緒に仕事をする中で特に感じているのは、お願いしたことをそのまま実装するのではなく、私たちの業務を理解したうえで、必要な形に落とし込んでくださることです。
私たち自身も業務やシステムについて分かっていない部分があるので、単純に「これを作ってください」と発注できる状態ではありません。そうした状況でも、業務を理解しながら一緒に整理していただけることに、とても助けられています。
システムのことだけではなく、補助金など周辺のことまで相談できるのもありがたいです。社内にシステム担当者がまったくいない中で、ここまで事業を運営できているのは、クリーヴァさんに支えていただいている部分が大きいと思います。
そして、管理画面が整備されたことも、大きな変化のひとつでした。
それまでは、分からないことがあるたびにコミュニケーションを取って確認する場面が多かったのですが、管理画面ができたことで「ここを見れば分かる」という状態になり、少しずつ私たち自身で業務を引き取れるようになりました。
電力データの波形などを画面で確認しながら、「この方は大丈夫そうだ」と自分たちで判断できるようにもなっています。
また、エンジニアの方にデータのロジックも見直していただいたことで、正常な状態にもかかわらず異常として検知してしまうケースも減りました。
単にシステムをつくったり業務を効率化したりするだけではなく、お客様に提供するサービスそのものの価値を一緒に高めていただいているところが、クリーヴァさんと仕事をしていて良いと感じる部分です。
コスト削減だけでなく、運用負荷や社内のストレスも軽減
ー導入後、数字や業務面ではどのような変化がありましたか?
当初想定していた予算から、半分程度に収まりました。
たとえば、分離発注をしていた場合にかかるはずだった費用などです。クリーヴァさんには、事業を持続していくための経済状況まで一緒に考えていただけました。
運用フェーズに入ってからも、「ここを削ればサーバー代をさらに削減できるのではないか」といった提案をいただいています。
また、事業側の人員が5名から4名になっても業務が回る状態になり、正常な状態にもかかわらず異常として検知してしまうケースも減りました。
引き継ぎ前のサービスでは、通知運用や改善対応などに課題があり社内の運用負荷も大きい状態でしたが、今ではデータを客観的に確認し「なぜこの状態なのか」を理由をもって説明できる状態に変わったことが大きいです。
いまは、本当に管理会社さんに寄り添ったサービスができていると思います。
管理会社さんから応援していただいているからこそ、私たちもそれに応えたい。その誠意を、サービスとしてきちんと形にできるようになったことが良かったですね。
サービスへの評価が高まり、新たな事業展開や社員の自信にもつながった
ー社外からの反応や、導入前には想定していなかった変化について教えてください。
法人向けのサービスではありますが、社外からの反応もかなり良いです。
不動産会社さんから「導入してよかった」と言っていただくケースもありますし、「最初は異常検知がすごく多かったけれど、だんだん減ってきた」という声もいただいています。
また、当初は異常として検知できていなかったものが検知できるようになるなど、少しずつ「できること」が増えている点もありがたいですね。
いま「らくもり」を使われている方の満足度は、非常に高いのではないかと思っています。
ヒアリングも定期的に行っていて、主に販売店さんからお話を伺っています。
一方で、入居者の方から直接お話を伺う機会はまだ多くありません。今後は入居者の方へのヒアリングも増やし、さらに満足度を高めていきたいと考えています。
想定していなかった効果としては、まずAPI連携など、以前は一販売店という立場ではできなかったことができるようになったことがあります。
API連携を進めることで、今後は介護や医療に関わる方々と一緒に、新しい取り組みができる可能性があります。
短期的にすぐ売上につながるものではありませんが、提供できる価値を広げるという意味では大きな変化です。
たとえば、介護・医療分野と連携し、生活状況の変化を捉える新たな実証にも取り組める可能性があります。
1つの課題を1つのサービスだけで解決するのではなく、1つのサービスを活用して2つ、3つの課題を並行して解決できるようになる可能性があります。複数の事業を並行して進められるようになったことも良いところだと思っています。
これは、私たち自身が製品元になったことによる変化でもあります。
こうした今後の事業についても、毎週の定例で、ほとんど議題がないような状態でも「これってどうですかね」とクリーヴァさんに相談できることが、本当にありがたいです。
もう一つ大きな変化は、社員が自信とプライドを持ってサービスを提案できるようになったことです。
以前のように販売店として他社のサービスを扱っていたときとは違い、いまは「これはできます」「これはできません」「なぜならこういう理由です」というところまで、自分たちで説明できます。それが社員の自信にもつながっています。
「素敵な社員さんですね」と言っていただいたこともありますが、これは本当にサービスがあってこそだと思っています。
利用者を増やしながら、見守りの可能性と使いやすさを広げていきたい
ーらくもりを、今後どのように発展させていきたいですか?
大きく3つあります。
1つ目は、物件数を増やし、「らくもり」を使っていただくユーザーを増やしていくことです。
2つ目は、サービスの平行転用です。孤独死の見守りだけでなく、介護・医療分野と連携し、生活状況の変化を捉える新たな実証への取り組みなどに活用できる可能性があると考えています。そうした活用の幅を広げることで、入居者様の生活の質を向上させていきたいです。
3つ目は、入居者様だけでなく、見守る側のUI/UXを改善することです。
見守っている方や管理会社さんなど、見守る側にとっての使い勝手をもう少し整えていきたいと思っています。
現在は、どうしても私たちR65不動産からのコミュニケーションをベースに状況をお伝えしています。
そのため、ユーザーが増えるほどコミュニケーション量も増え、情報の伝達漏れやヒューマンエラーが起こる可能性も高くなります。
たとえば、電力データが連携されていない場合も、現状は私たちからお伝えしないと気づいていただけない状態です。
そうした事故やミスが起きないようにUI/UXを改善し、見守る側にとっても、より使いやすいサービスにしていきたいですね。
ー同じような課題を持つ企業に、この取り組みを勧めるとしたら何と伝えますか?
非常に重要なのはパートナー選びです。
どういう会社さんと一緒に進められるかが、やはり大事になってきます。
今回の事業承継がうまくいったのは、クリーヴァさんがいなかったら絶対にうまくいっていなかったんです。
同じように事業承継や、プロダクト開発によって何かを進めたいという会社さんがいらっしゃったら、ぜひクリーヴァさんをご紹介したいと思っています。
お問い合わせ・ご相談
「何が課題かまだ整理できていない」という段階でも問題ありません。
まずはお気軽にご相談ください。一緒に状況を整理するところから始めます。
資料ダウンロード
まだ検討中の段階でも、社内にどう説明したらいいかわからないという場面でも。
前進するための資料を、無料でご用意しています。